歴代の一覧

2020年代

| 24年| 23年 | 22年 | 21年 | 20年 | 

2024年

判決確定月 被告の名前など 内容
2024年2月 遠藤裕喜
(えんどう・ゆうき)
=未執行

【犯行時の年齢】19歳
【職業】無職
【被害者数】死亡2人
【犯行の時期】2021年10月

【動画】
<判決のテレビ報道▼>
甲府市殺人・放火事件(山梨県)。一方的に好意を寄せた女性の両親を殺害した。

判決によると、遠藤は2021年10月12日未明、男性会社員(当時55歳)宅に侵入し、男性と妻(当時55歳)の胸をナイフで刺して殺害した。さらに、女性の妹にけがを負わせ、住宅に火を付けて全焼させた。夫婦の長女に交際を断られたことなどが動機だった。

妹は追いかけてくる男から何とか逃れ、姉と一緒に2階のベランダから避難したという。逃げるのが一歩遅れていたら、長女と次女も猛火にまかれて命を失っていたかもしれない。家に火を放った後、遠藤は逃走した。

判決では、好意がかなわなかった女性の家族に危害を加えようとした動機を「身勝手」と断罪。女性は「最愛の両親に加え、生活の基盤の自宅を突然同時に失った」として「当時19歳だったことを量刑判断において考慮するにしても限度がある」と結論を導いた。

犯行時19歳。2022年4月に施行された改正少年法では、18歳、19歳を「特定少年」と規定し、起訴された場合は実名報道が可能となった。特定少年への初の死刑判決となった。

死刑適用について最高裁が「永山基準」を示した1983年以降、犯行時少年で死刑が確定したのは8人目。

弁護士が控訴したが、遠藤本人が取り下げ、死刑が確定した。

2023年

判決確定月 被告の名前など 内容
2023年12月 中田充
(なかた・みつる)
=未執行

【犯行時の年齢】38歳
【職業】福岡県警察の巡査部長(通信指令課に所属)
【被害者数】死亡3人
【犯行の時期】2017年6月

【動画】
<判決のテレビ報道▼>
福岡県小郡(おごおり)市で起きた妻子3人殺害事件。

判決によると、中田は2017年6月5日深夜から6日未明にかけ、自宅1階の台所付近で妻の由紀子さん(当時38歳)を、2階寝室で長男涼介さん(同9歳)と長女実優(みゆ)さん(同6歳)の首をそれぞれ絞め、窒息死させた。

中田は犯行を否認。判決は、鑑定医の証言などから3人の死亡推定時刻を「5日深夜から、遅くとも6日午前6時半ごろまで」と認定。被告は6日午前6時53分ごろに家を出ており「第三者の犯行なら、被告が普段通り出勤することは考えられない」として、第三者による犯行を否定した。

その上で、由紀子さんの首からは被告と由紀子さんのDNAが混ざったとみられるDNA型が検出され、被告が素手で首を絞めたと推測できることや、日頃の叱責(しっせき)でうっぷんをためていたことなどから、被告が由紀子さんを殺害したと認定。由紀子さんは翌日以降に子ども2人と予定を立てており、由紀子さんが2人を殺害したことは考えられないとして、「3人を殺害した犯人はいずれも被告」と断じた。
2023年7月 上村隆
(うえむら・たかし)
=未執行

上村隆

【犯行時の年齢】43歳くらい
【職業】無職、元暴力団
【被害者数】死亡3人
【犯行の時期】2010年~2011年

【動画】
<判決のテレビ報道▼>
兵庫・姫路の殺人事件。

男性3人の殺害や死亡に関与した。 主犯は元パチンコ店経営・陳春根であり、上村隆は実行犯だった。

判決によると、上村は陳らと共謀し、2010年6月、元広告会社社長(当時50歳)を拳銃で射殺した。 2011年2月には、元暴力団組員(同37歳)を窒息させて殺害した。 2010年4月には、別の元暴力団組員(同57歳)を監禁して死なせた。

神戸地裁は、報酬目的の悪質な犯行で刑事責任は極めて重いとし、「不合理な弁解を繰り返し、反省の情が全く見受けられず更生の兆しもない」と死刑選択の理由を説明した。高裁、最高裁も支持。「実行役の中では中核的な存在」として上告を退けた。

なお、首謀者(主犯)である陳は無期懲役となり、死刑を免れた。
2023年6月 岩間俊彦
=未執行

岩間俊彦

【犯行時の年齢】40歳くらい
【被害者数】2人
【犯行の時期】2014年、15年

【動画】
<判決のテレビ報道▼>
マニラ連続保険金殺人事件(フィリピン)。

実行役を雇い、山梨県韮崎市の整骨院経営、鳥羽信介さん(当時32歳)を拳銃で殺害した。2015年には山梨県笛吹市の会社役員中村達也さん(当時42歳)も拳銃で殺害した。

保険金目的だった。共犯の久保田正一(無期懲役)らと共謀で犯行に及んだ。

最高裁は、岩間被告が犯行を発案し、終始主導的に関与した首謀者であると認定。

2人に死亡保険をかけて海外に誘い出し、現地で実行役を雇って銃殺したことは計画的で利欲性の高い犯行であると指摘した。「不合理な弁解に終始しており、反省の情もうかがわれない」と批判した。
2023年5月 今井隼人
(いまい・はやと)
=未執行

【犯行時の年齢】21歳くらい
【職業】老人ホーム職員
【被害者数】死者3人
【犯行の時期】2014年

【動画】
<判決のテレビ報道▼>
川崎老人ホーム連続殺人事件(神奈川県)。

介護付き有料老人ホーム(Sアミーユ川崎幸町)で2014年、入所者の高齢男女3人を転落死させた。

判決は動「日々の業務で生じていた鬱憤(うっぷん)を、入所者の言動を契機に高じさせた」と指摘。 複数人を殺害した事案の中でも「重大性、悪質性は際立っている」と結論付けた。

最高裁への上告を取り下げ、死刑判決が確定した。

2022年

なし(0件)

2021年

判決確定月 被告の名前など 内容
2021年7月 筧千佐子
(かけい・ちさこ)
=未執行

筧千佐子

(出典:朝日新聞)


【事件当時の年齢】67歳
【職業】無職
【主な罪名】殺人
【被害者数】4人
【犯行の時期】2007~2013年
【動画】
<判決のテレビ報道▼>
関西・青酸化合物による連続変死事件(別名:後妻業事件、京都、大阪、兵庫)

この事件は、2013年12月、京都府向日市で変死した筧勇夫さん(死亡当時75歳)の遺体から青酸成分が検出されたことで発覚した。 妻の千佐子被告は2007~2013年、遺産などを目当てに青酸化合物を飲ませたとして、勇夫さんのほか、交際相手の本田正徳さん(死亡当時71歳)、同じく交際相手の日置稔さん(死亡当時75歳)への3件の殺人罪で起訴された。 さらに、末広利明さん(死亡当時79歳)に対する強盗殺人未遂罪で起訴された。

最高裁判決では、死刑が「残虐な刑罰」を禁じた憲法36条などに反するとの弁護人の訴えに対しては、初めて合憲とした1948年の最高裁判例を挙げて「憲法に違反しないことは、その趣旨に照らして明らか」と退けた。 裁判を理解する「訴訟能力」も犯人性も否定する主張については「上告理由にあたらない」とだけ述べた。

そのうえで「付言」として量刑の理由を説明した。 「殺害により財産的利益を得ようとした動機に酌むべき点はない」とし、同種犯行を約6年間に4回繰り返したのは「人命軽視が顕著」で、一審の死刑判断を「是認せざるを得ない」と結論づけた。
2月 川崎竜弥
(かわさき・たつや)
=未執行

【事件当時の年齢】33歳
【職業】宅地建物取引士
【主な罪名】殺人
【犠牲者数(死者数)】2人
【犯行の時期】2016年1月、7月

【動画】
<ドキュメンタリー▼>
浜名湖連続殺人事件(静岡県)。

元同僚と知人の男性2人を殺害したとして強盗殺人罪などに問われた。 一、二審で死刑判決。2021年2月15日に最高裁の判決がよていされていた。 しかし、直前の2日前(13日付)に川崎被告側が上告を取り下げた。 その結果、死刑判決が確定した。

判決によると、2016年1月29日ごろ、静岡県浜松市西区のマンションで、元同僚の須藤敦司さん(当時62歳)を財産目的で殺害し、キャッシュカードなどを奪った。 同年7月5日ごろには、静岡県磐田市のアパートで知人の工員出町優人さん(当時32歳、京都府)の腹部を刃物で刺して殺害した。2人とも遺体を損壊し、浜名湖またはその周辺に遺棄した。
1月 肥田公明
(ひだ・きみあき)
=未執行

【事件当時の年齢】60歳
【職業】無職
【主な罪名】強盗殺人
【犠牲者数(死者数)】2人
【犯行の時期】2012年12月
干物店強盗殺人事件(静岡県)。

確定判決によると、肥田死刑囚は2012年12月18日、静岡県伊東市八幡野の干物店「八八ひもの」で、 社長の清水高子さん(当時59歳)と従業員の小淵慶五郎さん(当時71歳)を刃物で刺し、店内のプレハブ型冷凍庫に閉じ込めて殺害した。そのうえで、売上金など約29万円を奪った。

死刑判決の確定後の2021年8月、肥田死刑囚は無罪を主張し静岡地裁沼津支部に再審請求を行った。主任弁護人は趙誠峰(ちょう・せいほう)弁護士。

報道によると、再審請求では、現場の状況などから肥田死刑囚の単独犯とした確定判決には疑問が残り、事件は同死刑囚以外の複数犯によって実行された可能性があると主張。 この主張を裏付けるため、元従業員の新たな証言や、現場に残されていた第三者のDNAに関する新証拠を地裁支部に提出したという。

肥田死刑囚は弁護人を通じ「社長を殺害することなど一度も考えたことはない。無罪だということをどうにか分かってほしい」などとコメントを出した。

一審静岡地裁沼津支部は2016年に死刑を言い渡し、二審東京高裁も支持。2021年1月に最高裁が上告を棄却して死刑が確定した。肥田死刑囚は一貫して無罪を主張していた。

2020年

判決確定月 被告の名前など 内容
12月 白石隆浩
(しらいし・たかひろ)
=未執行

【事件当時の年齢】27歳
【職業】スカウト
【主な罪名】殺人
【犠牲者数(死者数)】9人
【犯行の時期】2017年8月から約2か月間
座間9人殺害事件(神奈川県)。
9月 土屋和也
(つちや・かずや)
=未執行

【事件当時の年齢】26歳
【職業】無職
【主な罪名】強盗殺人
【犠牲者数(死者数)】2人
【犯行の時期】2014年11月、12月
前橋強殺事件(群馬県)。 前橋市の住宅で2014年に高齢者2人が殺害され、1人が重傷を負った。

地裁判決によると、土屋和也被告(当時26歳)は2014年11~12月、前橋市日吉町の小島由枝さん(93)、前橋市三俣町の川浦種吉さん(81)の2人をそれぞれの自宅で殺害。川浦さんの妻も包丁で刺して重傷を負わせ、現金や食料品を奪った。

報道(産経新聞など)によると、消費者金融に百数十万円の借金を抱え身勝手な動機から凶行に及んだ。「カネと食料品が目的」といいながら、無抵抗な高齢者に出くわすと、逃げることも刃物で脅そうともせず即座に襲った。 しかも犠牲者の身体には執拗(しつよう)な刺し傷が残されていた。

最高裁の林道晴裁判長は「強固な殺意に基づく執拗(しつよう)かつ残虐な犯行」として、一、二審の死刑判決を支持。被告の上告を棄却した。死刑が確定した。

判決理由で林裁判長は、「生活苦を打開するため強盗を決意し、殺害を実行したことは被告自身の意思で、不遇な生育環境を背景にしたパーソナリティー障害の特性によるものとは言えない」と指摘した。 「人命軽視の態度は強い非難を免れない。何ら落ち度のない2人の命が奪われ、1人の命が危険にさらされた結果は重大」と断じた。

弁護側は「パーソナリティー障害が事件に至る経緯や犯行態様に影響している」「死亡した被害者が2人で重大な前科がない今回のケースは、過去に最高裁が示した死刑適用基準(永山基準)に照らして無期懲役が相当」などと主張し、死刑回避を訴えていた。

最高裁の上告棄却は裁判官5人の全員一致の意見だった。
3月 植松聖
(うえまつ・さとし)
=未執行

【事件当時の年齢】26歳
【職業】元施設職員
【主な罪名】殺人
【犠牲者数(死者数)】19人
【犯行の時期】2016年7月
相模原障害者施設殺傷事件(神奈川県)。

神奈川県立の知的障害者福祉施設「津久井やまゆり園」で、入所者を殺害した。 横浜地裁の裁判員裁判で死刑判決を言い渡され、自ら控訴を取り下げたことで死刑が確定した。 2016年7月26日未明、やまゆり園に侵入し、刃物で入所者19人を殺害。入所者24人に重軽傷を負わせた。さらに、職員5人を拘束するなどし、うち2人にけがを負わせた。

19人という犠牲者数は刃物による殺人では戦後最悪。「意思疎通のとれない重度障害者は人間ではない」と、無抵抗の入所者を次々と襲撃した。

青沼潔裁判長は、被告には完全な責任能力があったと認定し、「強烈な殺意に貫かれた犯行で悪質性は甚だしい。死刑をもって臨むほかない」と述べた。

公判では事実関係に争いはなく、大麻を乱用していた事件当時の被告に、善悪を判断して行動を制御する責任能力があったかどうかが唯一の争点。弁護側は大麻による精神障害の影響で心神喪失だったとして無罪を求めていた。

青沼裁判長は判決理由で、「重度障害者を殺す」との動機について、断じて是認できる内容ではないとした。施設で勤務した実体験から生じた発想で、その形成過程に病的な飛躍はないと指摘。職員が少ない夜間を狙い、障害の程度の重い入所者を選別しながら襲った点や、直後に警察署に出頭した点も、事前の計画の通りだったと認定した。そのうえで、被告の行動には計画性、一貫性、合理性が認められ、違法性の認識もあったとし、責任能力は完全にあったと結論づけた。

植松被告は判決後、横浜拘置支所で接見取材に応じ、「控訴はしない。弁護人がしたとしても取り下げる」と話した。

2020年代 | 2010年代 | 2000年代 | 1990年代 |

2010年代

2019年

判決確定月 被告の名前など 内容
7月 堀慶末
(ほり・よしとも)
=未執行

【事件当時の年齢】23歳~32歳
【職業】無職・住所不定
【主な罪名】強盗殺人
【犠牲となった死者数】3人(パチンコ店長夫婦殺害事件2人、闇サイト殺人事件1人)
「碧南市(へきなんし)パチンコ店長夫婦殺害事件」(愛知県県)1998年6月=殺された犠牲者2人

「闇サイト殺人事件」(名古屋市)2007年8月=殺された犠牲者1人。まずこの事件で無期懲役になった。

「名古屋市守山区高齢女性強盗殺人未遂事件」(名古屋市)2006年7月


<堀慶末が関与した事件の経過>
1998年6月:愛知県碧南市で馬氷一男さん夫婦が殺害され、現金を奪われる事件が発生

2006年7月:名古屋市守山区で70代女性が首を絞められ現金を奪われる

2007年8月:名古屋市千種区の路上で会社員・磯谷利恵さんを拉致し殺害。その後、強盗殺人容疑などで逮捕、起訴(闇サイト事件)

2009年3月:闇サイト事件で名古屋地裁が死刑判決

2011年4月:名古屋高裁が無期懲役に減刑。その後、検察側が上告

2012年7月:最高裁で無期懲役確定

2012年8月:愛知県碧南市の夫婦の自宅から見つかった唾液のDNA型から事件に関与した疑いが浮上。強盗殺人容疑などで逮捕、起訴

2013年1月:名古屋市守山区の女性への強盗殺人未遂容疑で再逮捕、その後起訴

2015年12月:名古屋地裁が夫婦への強盗殺人罪を認め、死刑判決
7月 保見光成
(ほみ・こうせい)
=未執行

【犯行時の年齢】63歳
【職業】無職
【被害者数】死者5人
【犯行の時期】2013年7月

【動画】
<テレビの特集▼>
山口・周南5人殺害事件

山口県周南(しゅうなん)市金峰(みたけ)の郷集落で、2013年7月21日夜から22日早朝にかけ、近隣の住民(当時70~80歳代)の男女5人を殺害した。5人がそれぞれの自宅で木の棒などで殴り殺された。

さらに住宅2棟に放火、全焼させた。

保見は住民の嫌がらせが動機だと主張した。しかし、保見の弁護側すら、嫌がらせというのは保見の「妄想」だとし、住民から嫌がらせがあったとは主張しなかった。

精神鑑定に当たった医師は「事実と違う、根拠に欠けるものを『あった』と信じ込んでいる。おかしなことがあると周囲のせいだと受け止めるのは本人の性格」と指摘した。

裁判所は、嫌がらせを「事実でない」と判断した。

しかし、住民の嫌がらせが事件の原因とする書き込みが拡散された。

裁判では妄想性障害による刑事責任能力が争点となった。1審・山口地裁は完全責任能力を認めて死刑を言い渡した。控訴審、上告審も支持して確定した。

保見は裁判中も「警察が捜査証拠のレコーダーの内容を書き換えた」「弁護人が協力してくれない」と根拠を欠く発言を重ねた。

保見は関東で左官として働き、40代で両親の住む集落に戻った。両親を亡くしてからは1人暮らしだった。
5月 山田浩二
(やまだ・こうじ)
(結婚して現在は水海浩二)
未執行。裁判員裁判。寝屋川市中1男女殺害事件
2月 西口宗宏
(にしぐち・むねひろ)
未執行。裁判員裁判。堺市連続強盗殺人事件。

2018年

判決確定月 被告の名前 内容
2018年
12月
渡辺剛
(わたなべ・つよし)
未執行。裁判員裁判。資産家夫婦強殺事件
2018年
9月
林振華
(りん・しんか)
未執行。裁判員裁判。愛知県蟹江町母子3人殺傷事件

2017年

判決確定月 被告の名前 内容
2017年
12月
鈴木勝明
(すずき・かつあき)
未執行。裁判員裁判。大阪府和泉市元社長夫婦殺害事件
2017年
7月
上田美由紀
(うえだ・みゆき)
未執行。裁判員裁判。鳥取連続不審死事件
2017年
4月
木嶋佳苗
(きじま・かなえ)
未執行。裁判員裁判。首都圏連続不審死事件

2016年

判決確定月 被告の名前 内容
2016年
7月
筒井郷太
(つつい・ごうた)
未執行。裁判員裁判。長崎ストーカー殺人事件
2016年
6月
千葉祐太郎 未執行。裁判員裁判。石巻3人殺傷事件
2016年
6月
浅山克己
(あさやま・かつみ)
未執行。裁判員裁判。東京連続放火殺人事件
2016年
4月
伊藤和史
(いとう・かずし)
未執行。裁判員裁判。長野一家3人強殺事件
2016年
3月
高橋明彦
(たかはし・あきひこ)
未執行。裁判員裁判。会津美里夫婦強殺事件
2016年
2月
高見素直
(たかみ・すなお)
未執行。裁判員裁判。大阪此花区パチンコ店放火殺人事件

2015年

判決確定月 被告の名前 内容
2015年
12月
新井竜太
(あらい・りゅうた)
未執行。裁判員裁判。埼玉深谷男女2人殺害事件
2015年
5月
藤城康孝
(ふじしろ・やすたか)
2021年12月21日死刑執行。加古川7人殺害事件
2015年
2月
加藤智大
(かとう・ともひろ)
2022年7月26日死刑執行。秋葉原無差別殺傷事件

2014年

判決確定月 被告の名前 内容
2014年
12月
桑田一也
(くわた・かずや)
未執行。裁判員裁判。静岡2女性殺害事件
2014年
10月
奥本章寛
(おくもと・あきひろ)
未執行。裁判員裁判。宮崎家族3人殺害事件
2014年
9月
松原智浩
(まつばら・ともひろ)
未執行。裁判員裁判。長野一家3人強殺事件
2014年
6月
小泉毅
(こいずみ・たけし)
未執行。元厚生次官宅連続襲撃事件
2014年
3月
矢野治
(やの・おさむ)
2020年1月26日自殺。裁判員裁判。前橋スナック乱射事件
2014年
3月
小川和弘
(おがわ・かずひろ)
未執行。大阪個室ビデオ店放火事件

2013年

判決確定月 被告の名前 内容
2013年
12月
沖倉和雄
(おきくら・かずお)
2014年1月26日病死。あきる野市資産家姉弟強盗殺人事件
2013年
11月
高柳和也
(たかやなぎ・かずや)
未執行。姫路2女性バラバラ殺人事件
2013年
6月
山田健一郎
(やまだ・けんいちろう)
未執行。前橋スナック乱射事件
2013年
3月
住田紘一
(すみだ・こういち)
2017年7月13日執行。裁判員裁判。岡山元同僚女性バラバラ殺人事件
2013年
2月
伊藤玲雄
(いとう・れお)
未執行。架空請求詐欺グループ仲間割れ事件
2013年
1月
渡辺純一
(わたなべ・じゅんいち)
未執行。架空請求詐欺グループ仲間割れ事件
2013年
1月
清水大志
(しみず・たいし)
未執行。架空請求詐欺グループ仲間割れ事件

2012年

判決確定月 被告の名前 内容
2012年
12月
野崎浩
(のざき・ひろし)
2020年12月13日病死。フィリピン女性2人殺人事件
2012年
11月
阿佐吉広
(あさ・よしひろ)
2020年2月11日病死。都留市従業員連続殺人事件
2012年
10月
髙見澤勤
(たかみざわ・つとむ)
2014年8月29日執行。暴力団組長による3人射殺事件
2012年
10月
謝依俤
(シェ・イーディ)
未執行。品川製麺所夫婦強殺事件
2012年
9月
田尻賢一
(たじり・けんいち)
2016年11月11日執行。裁判員裁判。宇土院長夫人強盗殺人事件
2012年
7月
加賀山領治
(かがやま・りょうじ)
2013年12月12日執行。中国人留学生強殺事件(DDハウス事件)
2012年
7月
川﨑政則
(かわさき・まさのり)
2014年6月26日執行。香川・坂出3人殺害事件
2012年
3月
岩森稔
(いわもり・みのる)
未執行。本庄夫婦強盗殺人事件
2012年
2月
福田孝行
(ふくだ・たかゆき)
未執行。光市母子殺害事件
2012年
1月
若林一行
(わかばやし・かずゆき)
2015年12月18日執行。岩手母子殺害事件

2011年

判決確定月 被告の名前 内容
2011年
12月
濱崎勝次
(はまさき・かつじ)
2013年4月26日執行。市原市ファミレス内組員2人射殺事件
2011年
12月
松永太
(まつなが・ふとし)
未執行。北九州監禁殺人事件
2011年
12月
兼岩幸男
(かねいわ・ゆきお)
未執行。交際2女性バラバラ殺人事件
2011年
11月
守田克実
(もりた・かつみ)
未執行。マブチモーター殺人事件
2011年
11月
遠藤誠一
(えんどう・せいいち)
2018年7月6日執行。オウム真理教事件
2011年
11月
中川智正
(なかがわ・ともまさ)
2018年7月6日執行。オウム真理教事件
2011年
10月
魏巍
(ウェイ・ウェイ)
2019年12月26日執行。福岡一家4人殺害事件
2011年
10月
北村孝
(きたむら・たかし)
未執行。大牟田市4人連続殺害事件
2011年
10月
北村実雄
(きたむら・じつお)
未執行。大牟田市4人連続殺害事件
2011年
10月
北村孝紘(現:井上孝紘)
(きたむら・たかひろ)
未執行。大牟田市4人連続殺害事件
2011年
10月
北村真美
(きたむら・まみ)
未執行。大牟田市4人連続殺害事件
2011年
7月
津田寿美年
(つだ・すみとし)
2015年12月18日執行。川崎アパート3人殺害事件
2011年
6月
池田容之
(いけだ・ひろゆき)
未執行。横浜沖バラバラ強殺事件
2011年
6月
大山清隆
(おおやま・きよたか)
未執行。広島連続保険金殺人事件

確定判決によると、大山清隆死刑囚は1998年10月、経営破綻した生コン会社の清算方法をめぐって意見が対立した養父(当時66歳)を交通事故に見せかけて殺害。保険金約7000万円をだまし取った。 さらに、第三者に渡った保険金を「取り戻せる」との妻博美さんへのうその発覚を恐れた大山死刑囚は2000年3月、博美さんを浴槽で溺死させた。 裁判では殺害の事実関係は認めたものの、保険金目的は否認していた。最高裁は上告を棄却した。

大山死刑囚の息子は、母を殺された被害者の立場でもある。二審で証言台に立ち、情状酌量を訴えた。 しかし、判決は覆らなかった。

最高裁は「証言や手紙からは真摯(しんし)な父子関係が伝わってくる。最大の被害者である息子の『父の存在が自らの生きがいだから残された唯一の親である父まで奪わないでほしい』との訴えは誠に重い」との補足意見を付けた。
2011年
4月
渕上幸春
(ふちがみ・ゆきはる)
未執行。宮崎の口封じ連続殺人事件
2011年
4月
大倉修
(おおくら・おさむ)
未執行。同僚・妻連続殺人事件。 元生協職員。死刑確定当時42歳。

静岡県焼津市で2004~2005年、妻と同僚の男性の2人を殺害した。

2011年4月12日、最高裁で判決。

古田佑紀裁判長は「落ち度のない2人の尊い生命が奪われた結果は重大」として被告の上告を棄却した。大倉被告の死刑が確定する。

判決によると、大倉死刑囚は2004年9月、静岡県焼津市内の路上で同僚の生協職員蒔田晃さん(当時37歳)から自分の不倫相手を中傷されたことに憤慨した。

ネクタイで首を絞めたうえ包丁で胸などを刺して殺害し、遺体を静岡市葵区の茶畑に埋めた。2005年9月には、不倫関係の解消を迫ってきた大倉被告の妻(当時36歳)を自宅で絞殺した。遺体を切断した。静岡市清水区(当時:由比町)などの山林に遺棄した。

裁判で弁護側は「被告には重いうつ病の症状があり、犯行時は心神喪失か心神耗弱状態だった」として死刑を回避するよう主張した。 「裁判で精神鑑定が行われなかったのは違法」とも主張した。

しかし、古田裁判長は「責任能力を肯定した高裁の判断は正当。刑事責任は重大で、1審判決を是認せざるを得ない」と結論づけた。

判決後、大倉被告の弁護人の小川秀世弁護士は「弁護側の主張への答えが全くない、非常識な判決。裁判員裁判なら専門家の意見に耳を傾けて謙虚な判断が下されたかもしれない。残念だ」と批判した。

上告棄却について、蒔田さんの妻は「主人の悔しさ、無念さを思えば死刑は当然。成長した子供を見せたかった」とコメントした。
2011年
3月
小林竜司
(こばやし・りゅうじ)
未執行。東大阪大生リンチ殺人事件
2011年
3月
片岡清
(たかおか・きよし)
2016年2月14日病死。広島・岡山独居老人強盗殺人事件
2011年
3月
犯行時未成年の少年 未執行。大阪・愛知・岐阜連続リンチ殺人事件
2011年
3月
犯行時未成年の少年 未執行。大阪・愛知・岐阜連続リンチ殺人事件
2011年
3月
犯行時未成年の少年 未執行。大阪・愛知・岐阜連続リンチ殺人事件
2011年
3月
鈴木泰德
(すずき・やすのり)
2019年8月2日執行。福岡3女性連続強盗殺人事件
2011年
3月
熊谷徳久
(くまがい・とくひさ)
2013年9月12日執行。横浜中華街店主銃殺事件。
2011年
2月
土谷正実
(つちや・まさみ)
2018年7月6日執行。オウム真理教事件。

2010年

判決確定月 被告の名前 内容
2010年
11月
原正志
(はら・ただし)
大分替え玉保険金殺人事件
2010年
11月
尾崎正芳
(おざき・まさよし)
大分替え玉保険金殺人事件
2010年
10月
藤崎宗司
(ふじさき・そうじ)
茨城強盗殺人事件
2010年
9月
高尾康司
(たかお・やすし)
館山市一家4人放火殺人事件他。
2010年
3月
吉田純子
(よしだ・じゅんこ)
看護師連続保険金殺人事件。

福岡県久留米市の看護婦仲間による連続保険金殺人事件。

福岡県警の当時の調べによると、 吉田死刑囚は、仲間K子らとともに、 1998年1月、福岡県久留米市のK子のマンションで、K子の夫に空気を注射し、空気で血管がふさがる「空気塞栓(そくせん)」で死亡させた疑い。
2010年
1月
大橋健治
(おおはし・けんじ)
大阪・岐阜連続女性強盗殺人事件。
2010年
1月
新實智光
(にいみ・ともみつ)
オウム真理教事件。

2020年代 | 2010年代 | 2000年代 | 1990年代 |

2000年代

判決確定月 被告の名前 内容
2009年
6月
小野川光紀
(おのがわ・みつのり)
2021年12月21日、死刑執行。

パチンコ店員連続殺人事件(群馬県)。

「共犯」の高根沢は控訴を取下げ2005年に確定。
2005年
11月
高根沢智明
(たかねざわ・ともあき)
2021年12月21日、死刑執行。

パチンコ店員連続殺人事件(群馬県)。

共犯の小野川は2009年6月確定。本人の控訴取下げに弁護人が異議申立。2005年11月30日に確定。
2009年
12月
金川真大
(かながわ・まさひろ)
2013年2月21日、死刑執行。

土浦連続殺傷事件
2009年
12月
手柴勝敏 2010年4月14日、病死。

架空建設計画取引による連続殺人事件
2009年
12月
菅峰夫 架空建設計画取引による連続殺人事件
2009年
12月
井上嘉浩
(いのうえ・よしひろ)
2018年7月6日、死刑執行。

オウム真理教事件
2009年
12月
窪田勇次 北見市資産家夫婦殺人事件
2009年
11月
広瀬健一
(ひろせ・けんいち)
2018年7月26日、死刑執行。

オウム真理教事件
2009年
11月
豊田亨
(とよだ・とおる)
2018年7月26日、死刑執行。

オウム真理教事件
2009年
7月
早川紀代秀
(はやかわ・きよひで)
2018年7月6日、死刑執行。

オウム真理教事件
2009年
7月
小日向将人
(こひなた・まさと)
前橋スナック乱射事件
2009年
6月
石川秀(現:高橋秀)
(いしかわ・すぐる)
仙台市暴力団幹部による強盗殺人事件他
2009年
6月
宮城吉英 2013年4月26日、死刑執行。

市原市ファミレス内組員2人射殺事件
2009年
6月
風間博子 埼玉愛犬家連続殺人事件
2009年
6月
関根元
(せきね・げん)
2017年3月27日、病死。

埼玉愛犬家連続殺人事件
2009年
4月
林真須美
(はやし・ますみ)
和歌山毒物カレー事件
2009年
4月
松田幸則 2012年9月27日、死刑執行。

熊本県松橋町男女強盗殺人事件
2009年
3月
幾島賢治 2014年7月16日、病死。

高岡市組長夫婦射殺事件
2009年
1月
伊藤稔(現:藁科稔) 2009年5月2日、病死。

高岡市組長夫婦射殺事件
2008年
9月
江藤幸子 2012年9月27日、死刑執行。

須賀川祈祷師殺人事件
2008年
7月
八木茂 本庄保険金殺人事件
2008年
7月
上部康明
(うわべ・やすあき)
2012年3月29日、死刑執行。

下関駅通り魔事件
2008年
6月
加賀聖商
(かが・としあき)
伊勢原市同居母娘強殺事件
2008年
4月
山本開一 2010年1月2日、病死。

入間市暴力団組員5人射殺事件
2008年
3月
松村恭造
(まつむら・きょうぞう)
2012年8月3日、死刑執行。

京都・神奈川親族連続強殺事件
2008年
3月
長谷川静央
(はせがわ・しずお)
宇都宮実弟殺人事件
2008年
2月
服部純也 2012年8月3日、死刑執行。

三島女子短大生焼殺事件
2008年
2月
林泰男(現:小池泰男)
(はやし・やすお)
2018年7月26日、死刑執行。

オウム真理教事件
2008年
1月
外尾計夫
(ほかお・かずお)
長崎・佐賀連続保険金殺人事件
2007年
11月
宇井錂次
(うい・りょうじ)
2008年2月7日、病死。

岡山女性殺人事件
2007年
11月
古沢友幸
(ふるさわ・ともゆき)
2012年3月29日、死刑執行。

横浜前妻一家殺人事件
2007年
11月
庄子幸一 2019年8月2日、死刑執行。

大和連続主婦強盗殺人事件
2007年
10月
端本悟
(はしもと・さとる)
2018年7月26日、死刑執行。

オウム真理教事件
2007年
9月
後藤良次 宇都宮監禁殺人事件
2007年
7月
横山真人
(よこやま・まこと)
2018年7月26日、死刑執行。

オウム真理教事件
2007年
7月
尾形英紀
(おがた・ひでのり)
2010年7月28日、死刑執行。

熊谷男女4人拉致殺傷事件
2007年
7月
神田司
(かんだ・つかさ)
2015年6月25日、死刑執行。

闇サイト殺人事件
2007年
9月
浜川邦彦 三重連続射殺事件
2007年
7月
前上博 2009年7月28日、死刑執行。

自殺サイト連続殺人事件
2007年
6月
薛松
(せつ・しょう)
春日部中国人夫婦殺害事件

中国人女性に交際を断られ、女性とその夫を刺殺した。

薛松は、中国籍の筑波大大学院留学生。

判決によると、薛は2000年7月、筑波大大学院に留学中だった女性(当時29歳)に交際を求めた。しかし、夫や子供がいることを理由に断られた。2000年9月22日夜、埼玉県春日部市のマンション駐車場で、女性と夫の会社員(当時39歳)をサバイバルナイフで刺して殺害した。

最高裁の判決で藤田宙靖裁判長は「独善的な動機に酌量の余地はなく、計画的で冷酷、残虐な犯行。必ずしも正面から向き合おうとしていない」と判断した。

参照・関連記事:中国企業ランキング
2007年
6月
中原澄男 太州会内部抗争連続殺人事件
2007年
6月
山地悠紀夫
(やまじ・ゆきお)
2009年7月28日、死刑執行。

大阪市姉妹強盗殺人事件
2007年
4月
造田博
(ぞうた・ひろし)
池袋通り魔殺人事件
2007年
4月
西山省三 福山市強盗殺人事件
2007年
3月
小林光弘
(こばやし・みつひろ)

タクシー運転手
2014年8月29日、死刑執行。

武富士弘前(ひろさき)支店放火殺人事件

事件は2001年5月8日に発生。確定判決によると、小林は弘前市田町5丁目のビル3階に入居する「武富士弘前支店」に押し入り、ガソリンなどの混合油をまいて「金を出せ」と脅した。支店長が拒むと、着火した紙を投げ入れて放火した。店舗は全焼し、従業員の男女5人が死亡した。さらに支店長ら4人が重軽傷。

裁判では殺意の有無が最大の争点となった。小林死刑囚は青森地裁での一審段階から「従業員を殺すつもりはなかった」と殺意を否認。一審の弁護側は強盗致死、同致傷罪の適用による無期懲役を求めた。

だが、同地裁は「(小林は)従業員が死ぬかもしれないと認識しながら、死んでも構わないと放火した」として未必的な殺意があったと認め、死刑を言い渡した。

小林は、FC形式の運送会社「軽貨急配」(本社・大阪府門真市)に加盟する個人業者だったという。加盟したのは事件の1年前。軽貨急配は委託業者数1万人の業界最大手で、軽急便と同じように会員は指定された軽トラックを購入し、委託運送する。小林は加盟時に、車の購入費などで370万円のローンを組んだ。だが仕事は少なく、ローンを抱えたまま人生の坂を転落していった。一審の青森地裁判決も「高収入を期待して始めた軽貨物の宅配は、予想外に仕事量が少なく、すぐに配達が終わってしまうような状況」と指摘した。

参照・関連記事:消費者金融の個人情報漏洩

2007年
3月
小田島鐡男(現:畠山鐡男)
(おだじま・てつお)
2017年9月16日、病死。

警察庁指定124号事件
2007年
3月
武藤惠喜(現:加納惠喜)
(むとう・けいき)
2013年2月21日、死刑執行。

名古屋市スナック経営者強殺事件
2007年
2月
篠沢一男 2010年7月28日、死刑執行。

宇都宮宝石店放火殺人事件
2007年
2月
松田康敏
(まつだ・やすとし)
2012年3月29日、死刑執行。

宮崎独居女性2人強盗殺人事件
2007年
1月
下浦栄一 マニラ連続保険金殺人事件
2007年
1月
松本昭弘 2016年1月22日、病死。

マニラ連続保険金殺人事件
2007年
1月
松本和弘 マニラ連続保険金殺人事件
2007年
1月
西本正二郎
(にちもと・しょうじろう)
2009年1月29日、死刑執行。

長野・愛知連続4人強盗殺人事件
2006年
12月
高塩正裕
(たかしお・まさひろ)
2008年10月28日、死刑執行。

いわき市母娘強盗殺人事件
2006年
11月
朴日光
(ぱく・いるぐぁん)
2009年1月4日、病死。

名古屋福岡連続殺人事件
2006年
10月
高橋義博 2021年2月3日、病死。

医師ら生き埋め殺人事件
2006年
10月
長勝久 栃木・妻と知人殺人事件
2006年
9月
小林薫
(こばやし・かおる)
2013年2月21日、死刑執行。

奈良市女児誘拐殺人事件
2006年
9月
石川恵子 宮崎2女性殺人事件
2006年
9月
久間三千年
(くま・みちとし)
2008年10月28日、死刑執行。

飯塚事件
2006年
9月
江東恒 堺夫婦殺人事件
2006年
9月
平野勇 2008年9月11日、死刑執行。

牧場夫婦殺人放火事件
2006年
9月
松本智津夫
(まつもと・ちずお)
2018年7月6日、死刑執行。

オウム真理教事件
2006年
6月
陳徳通
(ちぇん・だーとん)
2009年7月28日、死刑執行。

川崎中国人6人殺傷事件
2006年
6月
中山進 2014年5月15日、病死。

豊中2人殺人事件
2006年
6月
川村幸也
(かわむら・ゆきなり)
2009年1月29日、死刑執行。

ドラム缶女性焼殺事件
2006年
6月
野村哲也(現:佐藤哲也)
(のむら・てつや)
2009年1月29日、死刑執行。

ドラム缶女性焼殺事件
2006年
3月
高橋和利
(たかはし・かずとし)
2021年10月8日、病死。

鶴見事件
2006年
3月
山本峰照
(やまもと・げんぽう)
2008年9月11日、死刑執行。

神戸市夫婦強殺事件
2006年
3月
豊田義己 静岡・愛知2女性殺害事件
2006年
2月
山口益生 古美術商ら2人殺人事件
2006年
2月
久堀毅彦(現:田中毅彦) 右翼幹部ら2人殺人事件
2006年
1月
宮崎勤
(みやざき・つとむ)
2008年6月17日、死刑執行。

警察庁指定117号事件
2005年
12月
上田宜範 大阪愛犬家連続殺人事件
2005年
10月
陸田真志
(むつだ・しんじ)
2008年6月17日、死刑執行。

SMクラブ連続殺人事件
2005年
9月
堀江守男
(ほりえ・もりお)
仙台老夫婦強盗殺人事件
2005年
9月
下山信一(現:松沢信一) 警察庁広域重要指定121号事件
2005年
7月
鎌田安利
(かまた・やすとし)
2016年3月25日、死刑執行。

警察庁指定122号事件
2005年
6月
西川正勝
(にしかわ・まさかつ)
2017年7月13日、死刑執行。

警察庁広域重要指定119号事件
2005年
4月
佐伯一明(現:宮前一明)
(さいき・かずあき)
2018年7月26日、死刑執行。

オウム真理教事件
2005年
3月
岡下香(現:秋永香)
(おかした・かおる)
2008年4月10日、死刑執行。

資産家老女ら2人殺人事件
2005年
1月
間中博巳 同級生連続殺人事件
2005年
1月
山崎義雄 2008年6月17日、死刑執行。

仙台・香川連続保険金殺人事件
2004年
12月
沢本信之(現:森本信之) フィリピン人2女性殺人事件
2004年
12月
倉吉政隆 福岡連続強盗殺人事件
2004年
11月
坂本春野 2011年1月27日、病死。

高知連続保険金殺人事件
2004年
11月
坂本正人 2008年4月10日、死刑執行。

群馬県大胡町女子高生誘拐殺人事件
2004年
10月
持田孝 2008年2月1日、死刑執行。

逆恨み殺人事件
2004年
9月
末森博也 2018年12月27日、死刑執行。

コスモ・リサーチ事件
2004年
9月
河村啓三(現:岡本啓三) 2018年12月27日、死刑執行。

コスモ・リサーチ事件
2004年
9月
中村正春 2008年4月10日、死刑執行。

元同僚殺他害事件
2004年
9月
名古圭志 2008年2月1日、死刑執行。

徳之島兄家族殺傷事件
2004年
6月
藤間静波 2007年12月7日、死刑執行。

警察庁広域重要指定112号事件
2004年
4月
迫康裕 2013年8月15日、病死。

警察庁広域重要指定118号事件
2004年
4月
熊谷昭孝 2011年1月29日、病死。

警察庁広域重要指定118号事件
2004年
4月
岡崎茂男 2014年6月26日、病死。

警察庁広域重要指定118号事件
2004年
4月
石橋栄治 2009年10月27日、病死。

神奈川2件強盗殺人事件
2004年
4月
黄奕善
(うぉん・いーさん)
警察庁広域重要指定121号事件
2003年
9月
宅間守(現:吉岡守) 2004年9月14日、死刑執行。

池田小学校児童殺傷事件
2003年
1月
府川博樹 2007年12月7日、死刑執行。

江戸川老母子強盗殺人事件
2002年
10月
横田謙二 川口バラバラ殺人事件
2002年
6月
何力
(ふー・りー)
多摩市パチンコ店強盗殺人事件
2002年
6月
陳代偉
(ちぇん・だいうぇい)
多摩市パチンコ店強盗殺人事件
2001年
12月
萬谷義幸 2008年9月11日、死刑執行。

地下鉄短大生殺人事件
2001年
12月
関光彦 2017年12月19日、死刑執行。

市川一家4人殺害事件
2001年
9月
上田大 2003年2月28日、病死。

木曽川連続殺人
2001年
2月
岩本義雄 2007年8月23日、死刑執行。

東京連続強盗殺人事件
2001年
1月
瀬川光三 2007年8月23日、死刑執行。

富山社長夫婦殺人事件
2000年
12月
竹澤一二三 2007年8月23日、死刑執行。

今市連続殺人事件
2000年
9月
宮下政弘(現:田中政弘) 2007年4月27日、死刑執行。

4都県連続4人殺害事件
2000年
4月
松本健次 京都・滋賀連続資産家連続殺人事件

1990年~91年、金目当てに兄と共謀し、資産家の女性と従兄弟の計2名を殺害した。

強盗殺人、死体遺棄などの罪で死刑。

松本は無職だった。滋賀県湖北町速水に住んでいた。

判決によると、松本は1990年9月、いとこの京都府城陽市の男性(当時36歳)宅で、兄と共謀して、男性の首にビニールひもを巻き付けて殺害。現金4万円や土地家屋の登記済証などを奪い、死体を福井県敦賀市の砂浜に埋めた。

1991年9月には、子どもを欲しがっていた一人暮らしの滋賀県湖北町、会社員女性ん(当時66歳)に「養子を紹介する」などと言って連れ出し、兄が運転する乗用車の中で首に電気コードを巻き付けて殺害した。現金1万2400円を強奪。さらに女性の自宅から現金16万3000円と預金通帳などを奪い、死体を福井県美浜町の砂浜に埋めた。

大津地裁の土井仁臣裁判長は「金欲しさの計画的な犯行で、殺害方法、死体遺棄方法とも冷酷だ。同情の余地は一切ない」と断じた。

また、量刑について被告側弁護人が「(死刑は)憲法違反の疑いがある」と指摘していることに関連し「死刑は残虐な刑罰には当たらず、刑法の規定は憲法に違反しない」と指摘した。そのうえで「罪責は重大で極刑をもって臨む以外にない」とした。

公判で松本が「共謀共同正犯」の事実は認めたものの「殺害実行は兄」と主張した点については、「客観的証拠からみても被告が単独または共同で実行したとする捜査段階の自白調書の信頼性は十分」とし、検察側の主張を認めた。

兄は1991年10月に自殺したという。松本は兄との共謀は認めたが、殺害の実行については否認していた。

参照元・関連記事:法律論
2000年
3月
小田義勝 2007年4月27日、死刑執行。

福岡・赤池町保険金殺人事件

福岡県赤池町で、保険金目当てに男女2人を殺した。

事件はバブル時代の1990年末に起きた。判決によると、小田は宝石商の女、益田千栄(後に無期懲役)と共謀。益田の宝石店の女性従業員(当時20歳)に、益田容疑者を受取人とする1億円の保険金をかけ、殺して保険金をだまし取ることを計画。

1990年12月25~26日、福岡県田川市周辺で、女性従業員をナイフで刺すなどして殺した。

その後、益田の知人男性(当時27歳)を福岡県添田町周辺で、包丁で刺殺。2人を同じ車に乗せて赤池町内で放火し、心中を偽装した。

小田は1994年2月、殺人容疑で逮捕された。しかし、福岡地検は処分保留で釈放。さらに、別の事件で服役中だった1996年2月20日、「新しい有力証拠を得た」として、同一容疑での再逮捕に踏み切った。ところが福岡地裁は同23日、福岡地検の10日間の拘置請求を却下。28日に地検が起訴する異例の展開をたどった。

小田は、逮捕時から一貫して黙秘していた。だが、1999年3月の第25回公判で突然、犯行を認め、犯行状況も詳しく供述した。

検察側は「赤池町周辺で殺害した」として起訴したが、判決は小田被告の公判での供述などを基に、殺害場所や方法などについて起訴事実と異なる認定をした。
2000年
2月
日高広明 2006年12月25日、死刑執行。

広島女性4人連続殺人事件
2000年
2月
北川晋 2005年9月16日、死刑執行。

千葉・高知連続殺人事件

2020年代 | 2010年代 | 2000年代 | 1990年代 |

1990年代

判決日 被告の名前 内容
1992年
6月
加鬮山秀武
(かくちやま・ひでたけ)
=病死

【事件当時の年齢】43歳
【職業】無職
【被害者数】死亡5人
【犯行の時期】1989年8月
妻子5人殺害事件(岩手県)。

岩手県九戸郡種市町で1989年8月、就寝中の妻子5人を殺害した。仙台高裁が1992年6月4日、死刑判決を下した。

判決によると、1989年8月9日午前5時ごろ、離婚話が持ち上がっていた妻に腹をたて、妻や子供を道連れに自殺しようと思い立った。自宅で日本酒約1.26リットル(7合)を飲んで、東側7畳間に寝ていた妻静子さんと三男(6歳)、西側7畳間に寝ていた長女(14歳)、長男(13歳)、二男(10歳)=いずれも当時=の5人を、漁師用小刀で首をかき切るなどし、出血多量などで次々と死亡させた。

裁判では、同被告が妻子を殺害後、自宅近くの橋にロープをぶら下げたり、ナイフで手首を切ろうとしたりしたものの、実行に及んでいないことから自殺の意思が争点となった。

渡辺裁判長は「被告は漠然と自分も死んだ方がよいなどと考えただけで、無理心中事件ではなく、身勝手で自己中心的性格に起因する事件」と判断した。「反省の色も薄い」として、死刑を適用した。

一審の盛岡地裁(守屋克彦裁判長)は心神耗弱状態だったとする弁護側の主張を退けたものの、「自ら真剣に自殺を考えた無理心中」と判断。検察が求刑した死刑を回避し、無期懲役を言い渡した。

一審の無期懲役判決を量刑不当として、検察、弁護双方が控訴した。高裁は一審判決を破棄、検察側の主張通り死刑を言い渡した。

高裁の死刑判決のあと、加鬮山は最高裁に上告した。1992年10月6日、仙台市の宮城刑務所で、くも膜下出血のため倒れ、入院した。10日後の10月16日、脳こうそくのため、仙台市内の病院で死亡した。

2020年代 | 2010年代 | 2000年代 | 1990年代 |





関連ニュース

最高裁で再逆転無罪~裁判員の結論支持

覚せい剤取締法違反(営利目的輸入)罪などに問われ、一審の裁判員裁判で全面無罪となった後に二審で逆転有罪とされ、二審の在り方が争点になった元会社役員、安西喜久夫被告(61)の上告審判決が2012年2月13日、最高裁第1小法廷で言い渡された。金築誠志裁判長は、事実誤認を理由に一審判決を見直す際は、論理的な整合性や一般常識に当たる「論理則、経験則」に照らし、不合理な点があることを具体的に示さなければならないとの初判断を示し、二審判決を破棄、無罪とした。再逆転での無罪が確定する。

裁判官5人の全員一致による結論。裁判員裁判で審理された事件の無罪が最高裁で確定するのは初めて。裁判員裁判かどうかを問わず、事実誤認をめぐる一審と二審との関係を初めて明確に位置付けた。

被告は2009年11月に成田空港で覚せい剤約1キロ入りの缶をバッグ内に隠し持ったとして起訴された。一審は「薬物を認識していたとはいえない」と認定したが、二審は事実誤認を指摘。懲役10年、罰金600万円とした。裁判員裁判で一審全面無罪、二審逆転有罪の全国初の事例だった。



裁判員制度と警察

裁判員制度では、弁護人と検察官が、それぞれ4人まで裁判員から外すこと(忌避)ができ、忌避理由は明かされない。それだけに「“公平な裁判”を建前に、警察や死刑制度に関する個人の思想信条が問いただされ、スクリーニング(選別)に使われる」との声もある。

裁判員制度の特徴の一つに、裁判員の選ばれ方がある。国会議員や法曹関係者、警察官、自衛隊員、事件関係者などは除外される。病気やけがを抱えた人、70歳以上の高齢者なども辞退できるという。

裁判長の面接

裁判員の候補者は、裁判長の面接を受けるそうです。放火や殺人など「死刑の適用が問題となる事件」では、裁判長が「今回の事件で有罪とされた場合、法律で定まっている刑を前提に量刑を判断できるか」と質問。「はい」と答えない場合は「証拠でどのような事実が明らかになったとしても、絶対に死刑を選択しないと決めているか」と問われる可能性がある、といいます。

参考リンク